現在、日本社会の高齢化に伴い認知症の高齢者が増加している。その症状の改善や発症抑制の策として、アニマル
セラピーが注目されている。
アニマルセラピーとは、犬や猫などの動物とコミュニケーションをとることにより脳の活性化やリラックス効果が得られ、
精神的な健康を回復させることができると考えられている。
 しかし、動物の世話は高齢者の負担になったり、アレルギーや感染症といった問題を抱えている。そこで、これらの問
題を克服する方法として、ペットロボットを用いる方法が挙げられる。
 本研究では、認知症の症状の改善・発症の抑制を目的とし、ペットロボットを自立化させ、高齢者が親しみをもてるペ
ットロボットの研究・開発を行う。

図1のようなロボットを骨格として、その上から図2の着ぐるみを着せることによりペットロボットとして動作させる。


              
    図1ペットロボットの骨格                   図2ペットロボット用着ぐるみ
 




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