22 宮あじ通信4 9709
スリランカの旅
970918・051020 伊藤庸一 Email ito@nit.ac.jp  http://leo.nit.ac.jp/~ito/

宮あじ会は、宮代からアジア、さらには世界の文化と交流しようとする会である。そもそも文化とは極めて個別的であり、それぞれの地域、それぞれの民族によって大きく異なっている。しかし、個別性にこだわり、異なった文化を理解しようとしなければ国際化は生まれないし、ともに連携し豊かで平和な地球を作ることはできない。まず第1歩は、お互いの文化的特質を知り、それぞれの文化の良さを交換することではないだろうか。ということで、普段着の国際交流を実践している。その一つとして、97年8月4日から11日まで、日本工業大学システム工学科3年(当時)セナ・スサンタ君、正式には H.A.SUSANTA SENEVIRATNA君の案内で、彼の母国スリランカを訪ねた。今回は、スリランカツアー速報である。
 
 コースを紹介する。スリランカへの直行便は週2便なので、8月4日成田発、8月11日成田着の行程とした。初日は、成田を昼に出発、その日の夜にコロンボ国際空港着、ニゴンボのホテルに泊まった。翌日からチャーターしたマイクロバスで、まず、古都アヌラダプーラーへ。3日目は古都ポロンナルワを見学したあと、ギリターレのホテル泊。4日目は断崖の石窟絵画で有名なシギリアの感動をのせたまま一気にキャンディへ。予約のホテルが満室であわや野宿というほど賑わうペラヘラ祭りキャンディダンスを楽しみ、ここで一泊。5日目は本場、セイロン紅茶を見学後、ヌワラエリアのイギリス風ホテルへ。6日目はヌワラエリアから山を越え、谷を走り、コロンボまで。ついにコロンボ着が夜中になり、ここでもホテルが満室で大慌て。幸いにも海岸沿いのホテルに泊まれた。7日目はコロンボの町中を堪能したあと、セナ君のお宅で夕食。夜にコロンボを発って11日の朝、全員元気に成田到着。
 セナ君、案内ご苦労様。お陰で、スリランカの歴史風土と文化、皆さんの普段着のままの暮らしぶりを十二分に知ることができた。ありがとう。
 なお、参加者はセナ君をいれて8名。黒田先生、町の島村さん、上杉さん親子、立見さんと友人の木田さんと伊藤である。
 今回は、立見さんからの感動的な手記を紹介する。木田さんからも「スリランカでの驚き」と題する手記が届いているので、次号に紹介する予定。
 
立見奈々絵さん、スリランカを語る
 「この機会を逃すと一生行くこともないであろう」と思い、今回のスリランカ旅行に参加することにしたわけだが、その感想をひとことで言うと、二度と味わうことのできそうにない体験の連続で刺激的な旅行だったということになるだろう。
 行きの飛行機の中からすでに普通ではなかった。(スリランカへの)お土産にしようと何気なく折り紙を折っていただけで乗務員の方々に取り囲まれ、ついにはコクピットの中にまで招待されることになったり、予想もしないことの連続であった。
 空港ではセナさんが花束と花の首飾りで私たちを派手に出迎えてくれた。
 スリランカでは道ばたに果物屋がたくさんあり、ココナッツミルクやトロピカルフルーツを食べることができた。野良犬に道案内してもらったこともあった。
 訪ねた家庭でおいしい紅茶やお菓子をご馳走になったこともあった。
 必死で山道をかけ登る花売りの少年に会うこともできたし、同じ日本人の観光客に2回も3回も会ったりもした。どれもうれしい偶然である。
 その一方で、乗り物には強いと自負していた私がバス酔いをしたり、ホテルの予約が消えてしまっていたこともあったが、新たな自分、新たなスリランカに出会うことができたと思っている。
 このような様々な出来事が今回の旅行を味わい深いものにしてくれた。この味わいこそが宮あじ会のアジかもしれない。
 
 立見さんの感動的な手記を掲載した。少し注釈する。
1)セナ君の出迎えを受けたあと、さっそく潮風が香る夜道をひた走り、ニゴンボのホテルへ。ここでスリランカ最初の食事となるのだが、食事もさることながら、次から次とセナ君の友だちが現れて私たちを大歓迎してくれ、感激した。しかもみんな日本語が達者で、たいへん親日的だった。異国に着いたという不安感は消し飛んだのは勿論である。それにしても、セナ君を始め、スリランカの人はたいへん明るく、開放的で、友好的。ツアーの最中に、何軒もの家庭を訪ねたが、突然の訪問にもかかわらず、どこも喜んで迎えてくれ、とても嬉しく感じた。写真はセナ君宅で歓迎を受けるツアー一行。
 

2)道ばたに立っている木にはどれも果物がなっていて、同行のSさんは木を見上げては「おいしそー」の連発。それほどフルーツが豊富で、たらふく味わうことができた。ただし、果物の女王ドリアンは味は最高だがにおいが強烈で、マイクロバスの中に充満し、何人かの人が気を失いかけたとか。ご用心を。写真は道ばたの果物屋さん。やすくておいしい。

3)さすがに本場セイロン紅茶の味はすばらしいと、つくづく感じた。とりわけ家庭でだしくれるミルクティーは濃厚な味で、疲れがみるみるとれる。お茶うけの手作りクッキーもサクサクとした歯触りで、美味この上なし。ただし、紅茶プランテーションはイギリス統治の歴史を意味する。かつてはインドから連れてこられた奴隷が労働力だったそうだ。写真はヌワラエリアの斜面に広がる紅茶プランテーション。
 
4)シギリアには巨大な岩がある。かつて父王を殺し後継者についた王が身の安全のために岩上に王宮をつくり、壁画を残した。シギリアの美女と呼ばれるフレスコ画で、当時の文化の高さをいまに伝えており、世界遺産に登録されている。ここは必見。ただし、かなりきつい垂直の鉄骨階段をのぼるなど、高所恐怖症の方、体の弱い方にはは向かない。