スパッタリングによる表面改質


 

 
 
 

 

 

小川 芙美江 (954146)    影山 直樹 (954152)     宮川 幸子 (954429)

 磁気ディスク装置など情報機器の信頼性を確保するために、極表層の表面改質技術が必要となっている。その方法として表面をべつの物質で被覆する方法と表面そのものを改善する方法がある。表面を被覆する方法として摩擦特性に優れた対摩耗性薄膜の適用が期待される。この対摩耗性薄膜としてカーボン系薄膜や、c−BN膜といった超硬質膜が注目を集めている。また最近では、ダイヤモンドより高い容積弾性率を有するβ−C3N4の形成を目指して、窒化炭素についても盛んに研究が行われている。

 この超硬質膜に分類される膜の材料はいずれも5B、6C、7Nと周期律表で並んでいる三元素によって構成されている。よってこれらB−C−Nの三元素材料を取り上げ、この三元素からなる混合膜、積層膜の形成を行っている。