AEセンシングシステムの研究


 

 
 
 

 

 

 田口 裕史 (954327)     三木 秀一 (954424)

 現在、情報ファイル機器は磁気ディスク装置やフロッピーディスク装置などの磁気記録装置が利用されている。この磁気記録を高密度に記録再生するためには、磁気ディスクと磁気ヘッドとの隙間を小さくしなければならない。しかし、磁気ディスクと磁気ヘッドが接触しゅう動しながら記録再生するものでは、その時生じる摩擦損傷を防止しなければならない。さらに、起動・停止時にはヘッドとディスクは接触しゅう動し、また回転時は、数十nmという微小な浮上量であるので定常浮上状態でも塵あいや外乱で瞬発的な接触の危険があり、表層部のトライボロジー特性の改善が重要な課題となっている。

 本研究ではこれらトライボロジーにおける、欠陥の生じるメカニズムを詳細に調べることを目的として、アコースティックエミッション(AE)を利用した欠陥発生のセンシングについて検討を行った。評価手段としては、トライボロジー特性評価の一つである揺動型スクラッチ試験を取り上げ、本スクラッチ試験におけるAEセンシングを行った。