研究室の主な研究テーマ


 モバイルコンピュータをはじめとして,コンピュータシステムの利用範囲がビジネスの世界から個人 の世界へ広がるにつれ,ソフトウェアを構成させる基本的なアーキテクチャ(以後単にアーキテクチャ と呼ぶ)も変更を迫られている.従来のソフトウェアの目的は,問題を解決するに必要な計算手続きを 記述することが主眼であったため,アーキテクチャも関数呼び出し,例外処理機構程度で十分であ った.
 しかしグラフィックユーザインタフェース(GUI)の普及に伴い,イベント駆動を取り入れた オブジェクト指向機構が誕生し,インターネットの普及によってネット-ワーク上を移動する仮想実体 (エージェント)アーキテクチャ等が考案されるにつれ,アーキテクチャそのものが人とのコミュニケ ーションやコンピュータ同士のコミュニケーションを支援する機構,いわゆる協調動作機構を備える 必要が生じている.

 ソフトウェア工学研究では,協調動作に必要なアーキテクチャに焦点を当て,個々の構成要素が協調 して全体として最良の行動を導くような機構を研究するものである.12年度は,このような協調行動 の事例として,データベーススキーマ設計(実体関連モデリング)を取上げた.設計とは設計要素が所与 の制約を満たし,全体として一定の品質に到達するよう自ら協調した結果であるとの発想から, 協調動作に必要な基本機構(オブジェクト指向機構+知的推論機構をもつインタプリタ)についての考察と協調動作に必要な判断基準の導出を行っている.

● 指導教官の研究テーマ
指導教官の主な研究テーマと研究実績です.

● 奨励研究テーマ
大学外部から資金援助をいただいて研究しているテーマの内容です.


■ 過去の卒業研究テーマ
 研究室に所属している学生たちの過去の卒業研究テーマです.


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