彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

平成26年度4大学連携IPW実習(試行3)参加学生の感想

  • 医療福祉の推進に当たって、薬学や建築の領域にある人に関しても情報を共有していく事の必要性を今回の経験を通して考えた。利用者、対象者の実際の生活場面を認識することにより、また、利用者、対象者と関わる支援者含めた人々の想いや状況、知識を学んでいく事により、各専門分野にある人が、何に配慮して専門性を発揮していけるかを考えていくための、今後の視点の基盤の一つにもなっていくと考えた。
  • 医療現場での実習を経験したことがなく、何かできるのだろうと考えていました。できないことが多いと考えるのではなく、自分ができること・できないことを明確にすることで、自分ができない課題に取り組む時に他職の手助けを得る、できることも他職と連携することによってよりより支援が可能になることがわかりました。そのためには多領域の相互理解が必要です。初めに最終目標を決定することで、職種ごとにアプローチ法が違ったとしても最終的には同じ目標への多様な視点からの支援が可能になるとわかりました。
  • 多職種を理解するには、その職種の専門性だけでなく考え方や物事の捉え方の違いも把握することが重要なのだと学んだ。実際に経験した事で多職種が共有しにくい部分を見る事ができたので自分自身の成長にも繋がった。

埼玉医科大学

  • 解決策を導き出す段階で利用者さんの課題からニーズを見つけ出すのか、はたまたニーズからそれを叶えるための課題を解決するのかという点で意見が衝突する時があった。しかし、お互いが意見を尊重し合い全員の目標を共通にすることで意見の衝突が生じても協調して話し合いを進めていくことが可能となった。また、各専門分野で話し合いを進めていくにつれ今まで知らなかった専門性や、その専門性からの課題の解決策が生まれたりしていくにつれて驚きと感動が生まれると共に、「他領域の相互理解」が深まっていったと感じた。
  • 私が立てた目標である「チーム形成における難しい点を考察する」ことに対する答えの一つは、相手を「否定しない」のではなく、相手を「受容し理解する」ことが、よりよいチーム形成過程、そして円滑で有意義な議論につながっていくのではないかということです。
  • 私はこの実習で、初心に帰ることができ、「目の前にいる患者さんの想いに寄り添うことのできる医師になりたい」と強く決意した。それは、患者さんと物理的距離があったとしても、患者さんの想いとより良い生活を送ってもらうことに想いを馳せている、医療従事者の姿をみることができたからだ。

城西大学

  • チーム形成を学ぶ、一人の患者に関してじっくり向き合うなどの機会は学校の授業ではなかなか経験できるものではないので、大変貴重な経験でした。普段学内で関わることのない建築や社会福祉専攻のメンバーの考え方やアプローチの違いが面白く、刺激になりました。
  • 全体を通して、自分の発言によって相手はどう感じどのように捉えるのかを考えつつ、自分の意見をはっきりと伝える事が大切だと分かった。また、専門的なことはその分野の人に頼ることでより良い意見をもらえるのだなと感じた。
  • 少ない時間の中で各職種間での意見の衝突が起こり、それぞれの意見を踏まえた上で、解決策や妥協案の考案ができたこと、他職種と考える機会が得られたことが普通に大学生活を送る中ではなかなか経験出来ない事なので、今回のIP演習を通してこのような貴重な体験が出来たことも、今後の生活の中で大きな財産になるだろう。

日本工業大学

  • 実習全体を通して、私は短期でのチーム形成の難しさ、またそれに必要なのは人間性と専門性の2つをさらけ出すことを知りました。これは施設ファシリテータの方の言葉ですが私自身、実習をしている際に相手の考えていることがわからなかったり、分野毎に誰が得意なのかもわからなかったりしていたので、最終リフレクションで施設ファシリテータの方からこの言葉を聞いたときに、私はとても納得できる一言だと思いました。
  • 建築の勉強とは別世界で、全く何もできないと思っていましたが、実際はそうではなく、チームの皆からのアドバイスを元に視点を変えてみると、患者さんの歩き方やベッドの寝方を見ていると、この患者さんにこのくらいの手すりがあったら良いなとか、ベッドの高さはこのくらいだとかを考えるようになったので、チームとして役に立てると思ったので良かったです。
  • 「専門性」という言葉の捉え方をもう一度改めることが必要であることがわかった。「専門」という言葉は時にして大きな壁となってしまう危険な言葉であるけれども、一方ではそんなに高くない壁だったり、乗り越えたりできる壁という捉え方もあるのではないかと気付いた。