彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

日本工業大学

学長挨拶「多様な視点の協力が魅力を生む」

日本工業大学長 波多野 純

高齢者や障がいのある人の生活を快適にする空間や製品のデザイン。障がいに合わせ、介護者の負担を軽減するパワーアシストの開発。一人ひとりのニーズや個性を大切にする工学が求められています。
医療・福祉・薬学さまざまな分野の皆さんと協力して、現場から学ぶ。そんな夢がかなうと期待しています。

大学の学部構成

本学の工学部は、学問領域ごとに機械システム学群、電子情報メディア学群、建築デザイン学群の3学群に分かれており、学群の下に7学科が設置されています。

次世代のエンジニアを担う「機械システム学群」は、ものづくりの基幹である機械工学を学ぶ「機械工学科」、自然環境に適応した製品づくりを学ぶ「ものづくり環境学科」、ロボット技術やナノ・テクノロジーを学ぶ「創造システム工学科」から構成されています。

先端的な情報を理解し、対応できる技術者・エンジニアを育成する「電子情報メディア学群」は、電気エネルギー技術、エレクトロニクス設計技術、情報通信ネットワークを学ぶ「電気電子工学科」、コンピュータのハードからソフト、メディアの基礎から応用までを学ぶ「情報工学科」から構成されています。

 快適な住環境や空間を創造する「建築デザイン学群」は、まちづくりから建築までを学ぶ「建築学科」、インテリアや福祉空間の計画・設計を学ぶ「生活環境デザイン学科」から構成されています。

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教育内容

【日本工業大学の建学の精神】

  1. 真理の探究に努めるとともに、工学理論を現場の技術に直結しうる能力をもつ高級科学技術者を育成する。
  2. 実習、製図など工業高等学校卒業程度の技術的能力を備えた人材を集め、それら知識の延長においてさらに高度の技術教育を行う。
  3. 世界各国の先進技術の摂取、発展途上国への技術伝播を行うとともにわが国工業技術の高度化に資しうる有為な人材を育成する。
  4. 産学協同の理念に基づき、現実社会との連携を密にし、その発展に寄与する。
  5. 単に技術教育に偏することなく、広い世界観と堅実な思想をもち、建設的で実践的な社会人を育成する。

【日本工業大学の教育目標】

  1. 工学理論を積極的に現実社会に活用しうる創造的技術能力を持った人材を育成します。
  2. 科学技術を愛し、その実体験豊富な人材に対し、その経験を生かした技術教育を行い、高度な技術能力を持った人材を育成します。
  3. 広く世界の人々と交流し相互理解を深め、工学技術を通じて地球共生社会に貢献しうる人材を育成します。
  4. 産業社会と工学教育の連携を密にし、広い実務的能力を持った実践的な人材を育成します。
  5. 豊かな工学知識と広い教養を修め、真理を愛し健全な思想を持つ建設的な社会人を育成します。

日本工業大学は、昭和42年に工科系単科大学として発足しました。当時、工業高校生は大学進学の機会に恵まれず、彼らの技術体験を生かせる大学が求められていました。以来、「建学の精神」及び学園創立100周年を機に制定した「教育目標」等の基に、工学への意欲にあふれた、さまざまな学習履歴をもつ学生に門戸を広げ、初年次から、実験・実習・製図などを通じて工学を学ぶ「体験的実工学教育」により、現場に直結した実践的な技術者・プロジェクトリーダーを養成することを、教育の目的としています。

本学の工学部の全ての学科に息づいているのは、「ものづくり」の好奇心を専門知識へと高める「実工学教育」であり、時代の価値をしっかりと見据え、21世紀の技術者を、ひとりひとり大切に育てることを目指しています。

彩の国連携力育成プロジェクトへの参加で目指す教育の方向性

  1. 少子高齢化の進む社会における、暮らしの中の様々な要求に対し、身につけた工学の理論や技術を駆使し、具体的な提案のできる人材を育成します。
  2. そのためには当事者の立場に立った構想力が必要であり、人の暮らしや感情に対する洞察力を持った人材を育成します。
  3. また、当事者を取り巻く、複雑で多様な状況に対応するために、多職種と連携しながら、創造的な役割を担える人材を育成します。