平成28年2月15日（月）・16日（火）、福祉楽団杜の家やしお（八潮市）にて、日本工業大学版「ヒューマンケア体験実習」（試行3）を実施しました。参加したのは生活環境デザイン学科1・2年生の5名です。
利用者の方々や保健・医療・福祉に携わる方々などとの関わりを通じて人との向き合い方を学ぶこと、他者の生活のありようや思いに寄り添い、理解することなどを目的とした実習です。
杜の家やしおは特別養護老人ホーム、ショートステイを含む高齢者福祉施設で、10名の方が暮らすユニットを基本単位として構成されています。参加学生は1人ずつユニットにお邪魔し、お話しをするなどして過ごさせていただきました。
最初はみな表情も硬く、緊張している様子でした。しかし、自分の緊張が相手に伝わり、コミュニケーションを難しくしていること、自分が笑顔で向き合うと笑顔が返ってくることなどに気づくうちに、徐々に打ち解けていきました。
２日目には相手に応じた語りかけ方、距離感が必要であることなどにも気づいていきました。積極的にお話しにならない方や施設内の活動に参加されない方も、人との関わりが嫌いなわけではなく、何か思いがあるのかも知れない。そのように利用者の方々の心のうちに思いを馳せる学生もいました。それぞれに深い学びがあったようです。
学生に心を開き、受け入れてくださった利用者の皆様、随時、有益なアドバイスをくださった職員の皆様に大いに支えられました。1日目には、近隣にお住いの方々とお昼を一緒につくってたべる「ごはんの日」という行事に参加させていただき、地域に開かれた施設の姿を知りました。有意義な学びの機会を与えてくださったことに改めて感謝申し上げます。
実習の前後、2月9日（火）にはオリエンテーション、2月17日（水）にはリフレクション（振り返り）を大学内で実施しました。オリエンテーション、実習、リフレクションともに埼玉県立大学の先生方が加わってくださり、日工大の教員・学生ともに実習の主旨をよく理解しながら進めることができました。リフレクションには杜の家やしおの職員の方もご参加くださいました。大学間の連携、県内施設との連携もますます深まっています！
