11月28日(土)、日本工業大学のW2棟にて、試行プログラム「IPW演習(リハビリテーションと生活空間デザイン)」を実施しました。具体的な設定を持つ仮想の住居者の生活と住まいについて、埼玉県立大学と日本工業大学の学生が議論と提案を行いました。その過程でチーム形成、グループワーク、チームマネジメントの方法を体験的に学ぶことが目的です。
参加学生は埼玉県立大学理学療法学科の4名、作業療法学科の1名、社会福祉学科の4名、日本工業大学生活環境デザイン学科の4名で、総計12名でした(3~4年生)。異なる専門を学ぶ3名の学生で構成された4チームが演習に取り組みました。
学生は事前に住居者の経歴、家族構成、病歴、健康状態、普段の暮らし方、趣味、利用サービスなどの情報を受けて会場に集まりました。各チームとも初対面ながら住居者の人柄、生活上の課題や希望について、すぐに活発な意見交換を始めていました。縮尺20分の1の住戸模型が各グループに与えられ、必要に応じて住宅改修や家具レイアウト調整の提案も行うというのが今回の演習の特徴でした。
埼玉県立大学の学生にとっては住まいについてトータルな視点で検討することや、模型を作りかえながら議論を行うことが新鮮であったようです。日工大の生活環境デザイン学科の学生にとっては普段の設計課題と比べて、より生活のリアリティに思いをめぐらす機会になったようです。
学生から提出されるレポートを参考に今回の試行プログラムの課題と可能性を検証し、正規科目への反映をめざします。
★4グループの発表の様子