彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

彩の国連携力育成プロジェクト [サイピー]

「彩の国連携力育成プロジェクト」勉強会 開催されました!

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 平成28年6月25日(土)、彩の国連携力育成プロジェクト勉強会「地域をHAPPY!にするチームづくり」を宮代町コミュニティセンター進修館で開催しました。講師としてお招きしたのは、福井県福井市のオレンジホームケアクリニックで多職種のチームを率いる紅谷浩之先生です。

 オレンジホームケアクリニックは在宅医療を専門とするクリニックですが、その活動は在宅医療という言葉でイメージする範囲を超えたものでした。

 お年寄りでも子どもでも誰でも、そのご家族も含めてケアしていく。抱えている困難に向き合うばかりでなく、その人が思いを遂げてHappy!になれることのサポートを大切にし、できることは何でもする。

 だからスタッフの構成も想像を超えていました。医師、看護師、理学療法士、社会福祉士、歯科衛生士、、、、さらに臨床宗教師やミュージシャンまで含むチームで活動されています。

 その想像を超えた多職種のスタッフが互いの専門性を生かしつつ、同時に、自身の専門性に囚われて自分の仕事はここまでと線を引くことなく、フレキシブルにすぐれた連携を実践されています。

 そのようなマインドとフラットな関係をベースとして、創造性豊かな思考と実践を重ね、患者さん、家族、地域にHappy!を届け、分かち合う姿に来場者の誰もが感銘を受けている様子でした。

 スタッフの方々の写真を拝見しても制服を着ているわけではなく、だれがどのような職種なのかわかりません。まず人として人の暮らしと向き合っているのだという印象を受けました。一方で専門家として、あるいは専門家集団として、地域の中でどのような立ち位置でいるべきか試行錯誤されてきた過程も示され、有益な知見をいただきました。

 ご講演の後のディスカッションでは、学生や様々な分野でお仕事をされている方々から感想や質問が投げかけられました。参加者の声や表情には、オレンジホームケアクリニックの活動への羨望の念や、今後、様々な領域が連携の輪に加わることへの期待感が示されていました。

 本プロジェクトでどのような人材を育てるべきか、育てた人材が地域でどのような役割を果たし得るか、その具体像の一例をお示しいただき、今後の活動に指針を与える勉強会となりました。また、その先にどのような地域の姿があり得るか、来場された皆様と前向きな可能性を共有する機会にもなりました。

 紅谷先生、ご一緒くださりBGMの操作やスタッフとしてのコメントによりご講演をサポートしてくださったオレンジホームケアクリニックの皆様、ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。